« コンテンツという言葉をめぐる同床異夢 | トップページ | BDの私的録音録画補償金をめぐるバトルについて »

2009年2月27日 (金)

医薬品ネット販売の「改善」に、楽天自身はやっぱり何もしないのか?

2月11日の記事 で医薬品ネット販売規制に対する楽天・三木谷社長の動きをケナしまくったんですが、実際に2月24日に行われた検討会議をめぐる報道や、前後して行われた「規制反対」の団体等の意見表明を見ると、記事を書いた当時より、かなりまともですね。

ケナした当時の発言は「利便性をそぐから規制反対」というトーンだけでしたが、「ネットか対面かを問わず適正な医薬品販売の仕組みづくりを」というような、比較的納得しやすいトーンになっています。

最初からそうであれば、あんまり批判する気はなかったんですがね。

ただし、それでも納得できるのは、こういった業者や団体の動き(ケンコーコムのインタビュー@InternetWatch)まで。

「日本オンラインドラッグ協会」という組織として、自主的に安全なネット販売のために努力している、と。良いことだと思います。支持します!

じゃあ何が納得できないかというと、タイトルどおり、楽天(というか三木谷社長?)の動きである。

「医薬品の安全なネット販売のために、楽天がどのように貢献する意思があるか」について、あいかわらず発言をせずに、上記のような業界団体を動員して反対意見を盛り上げているだけではないか?

例えば、上記でリンクしたインタビュー、中盤よりやや後ろ「医薬品の流通全体としての取り組みも必要」という段落で、以下のような言及がある。

「ただし、ネットでいくら個数を制限しても、店頭をいくつか回れば多くの個数が購入できてしまうなら、あまり制限の意味がない。ネットのみの取り組みではなく、店頭も含め全体として、いかに安全・安心に医薬品を販売するかという取り組みが必要」

単独の薬局店舗が、自前で完全に独立した「オンラインショップ」を構築するというのはいまどき珍しく、楽天やyahooなどの「ネットショップモール」を利用することが多いはず。

逆に言えば、そういった「ネットショップのプラットフォームを提供する企業」が積極的に「医薬品ネット販売の安全確保」のために投資を行うことで、高いレベルで安全を確保できるでしょう。

かつては海賊版や著作権違反品が流通していたものをパトロールで排除し、掲示板の発言をパトロールしたりもする。同じように、モール内の店舗を渡り歩いて危険な量の医薬品を購入することをチェック・ブロックすることは、人海戦術への依存は少なく、システム開発だけでもやれるはず。さらに、クレジットカード等の照合(もちろん、それを事前に利用者が承認しないといけませんが、承認しないと医薬品は買えないというルールでも良いはず)などをして、複数のショッピングモール間での「渡り」もブロックすることだって可能でしょう。

楽天が、本当に「医薬品をネットで安全かつ便利に購入できる社会」を実現しようという意思があるのなら、なぜそこに踏み込んで意見表明をできないのだろうか?

私は「日本オンラインドラッグ協会」の取り組みも、その意見表明も支持できるが、楽天のキャンペーンは「卑怯」だと、今も思っています。

« コンテンツという言葉をめぐる同床異夢 | トップページ | BDの私的録音録画補償金をめぐるバトルについて »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1097817/28383633

この記事へのトラックバック一覧です: 医薬品ネット販売の「改善」に、楽天自身はやっぱり何もしないのか?:

» 三木谷社長が激怒「なぜ医薬品ネット販売の議論避けるのか」 厚労省検討会 [情報と意見交換の場]
2009年2月6日には、省令案をほぼ踏襲した省令が公布。省令は2009年6月1日に施行予定で [続きを読む]

« コンテンツという言葉をめぐる同床異夢 | トップページ | BDの私的録音録画補償金をめぐるバトルについて »